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2014コンタクトレンズ学会(東京)に行ってきました。

[2014.07.11]
2014年7/5-6、東京国際フォーラム(有楽町)でフォーサムin東京が開かれ、その一部である日本コンタクトレンズ学会に参加してきた。「いつもの東京出張」がどうなのか、ご紹介しよう。
7/4金曜日、診察が終わると東京行きのぞみに乗り込んだのは20時過ぎだった。定宿にしている「ドーミーイン八丁堀」に付いたのは23時。すぐに大浴場と露天風呂で汗を流し、就寝する。

この宿の良い所は、天然温泉の大浴場があるところと、朝食バイキングが美味しいところだ。東京国際フォーラムから一駅なのも嬉しい。一泊一万円でビジネスホテルとしては高いが、まあ許してもらえる範囲だろう。患者さんたちにも言うのだけど、「お医者さんがお金持ちであった時代は終わった」ので、これくらいの価格帯でいつも宿を取っている。プログラムを見ると、土曜日からの学会は9時半から開始だ。少しゆっくり寝させてもらう。
翌朝は8時に起床。朝風呂に入ろうと思ったが、混雑していたので止めた。朝食バイキングをしっかり採った後、学会場に。
今回のコンタクトレンズ学会は、ほとんどカラコンの演題やシンポジウムで占められていて「カラーコンタクトレンズ学会」の様相を呈していた。自分も色んな所でカラコンに関する講演を行っているが、「コンタクトレンズをかんがえる会」で仲良くしていただいている糸井素純先生や植田喜一先生、渡邊潔先生などが次々と登壇してゆく。
現在のカラコンの問題点は大きく言って二つ。一つはレンズ自体の問題、一つは流通の問題だ。カラコンの大多数を占めるグループI(ワン)のレンズは、最初に実用化された古い素材て、硬くてかつ酸素透過生が悪い。それを現代の若者の平べったい眼に入れたら、固着して痛み、輪部充血、角膜上皮障害(クロメのキズ)などが出て当たり前だ。その上にCL表面に色素が出ていたり、出ていなくても色素が裏から押す事でレンズ表面の凹凸が強ければ、もっと障害はひどくなる。当院副院長の久保田も書いているが、私自身はグループIV(フォー)のワンデーアキュビューディファインかツーウイークディファイン、グループII(ツー)のフレッシュルックデイリーズイルミネートもしくはデイリーズカラーしか処方したくないと思っている。
もう一つは流通過程の問題だ。医師の処方や指導などを受けず、大型ディスカウントストアや通販で簡単にカラコンを購入できるようになった。そのため、友達に使い方を教わって勝手に使い出す中高生がひじょうに増えている。その子達ははコンタクトレンズがトラブルを起こすと恐ろしい事を知らず、コスメと同程度にしか捉えていないので、非常に危険だ。どうやってそこに規制をかけるか。そしてそういう子達にどうやって正しい知識を啓発していくかが一番の問題点となってきた。私自身はやっぱり眼科医がしっかり処方箋を出して処方し、定期検診してゆくのが第一だと思っている。また、学校校医が中学生~高校生を啓発することも必要だと思っている。生徒指導が乗り出してカラコンを止めさせる事で、学校現場でカラコンをしている子達は減少しているのを見せて頂いた高校を知っているが、その場合も校外や休日にはまたカラコンをしているので、地下に潜ってしまうだけなのだろう。
土曜日の昼過ぎ、少し時間が空いたので、歩いて五分程度の銀座に向かう。お目当てはここ。

銀座四丁目にある天賞堂。時計貴金属店だが、鉄道ファンには「天賞堂の鉄道模型」と言えば垂涎の的だ。16番ゲージの国鉄蒸気機関車一台が40万円とかいう超高級品で有名だが、貧乏な開業医にそんなものは無縁だ。プラスチック製(天賞道のプラスチックで「天プラ」と言われる)で一台4-5万というものを、必死になってやっと年一台買う事ができる程度だが、今日の目的は、

売り場の裏手からそーっと上がって行く、四階の中古品ショップ「エバーグリーンショップ」だ。天プラの中古が出ていたり、掘り出し物がないかを楽しみにして行ったのだが、戦果は無く、残念(笑)
気を取り直して学会場にもどり、勉強を続ける。終了したのは6時過ぎ。久保田副院長ともたまたま会えなかったし、彼は大体東京では友達と飲みに行くからなあ..とおもいつつ有楽町のガード下をプラプラ。

東京在住の人は何とも思わないのだろうが、有楽町のこのガード、レンガ作りだ。大正三年に東京駅(最初は単に「中央駅」としか呼称されなかった)が作られたときのガートだ、丁度100年前の物になる。辰野金吾作の丸の内駅舎と同時のはず。百年経っても現役だ。
あ、ここの店は前も来て美味しかったなあ。中華料理「西安」。麻辣味の辛いけど美味しいものが多い店だ。
早速入り注文を。

シャンツァイとトマトのサラダ。いわゆる「パクチー」(コリアンダー)のサラダだ。香味野菜の大嫌いなうちの事務長が見たら卒倒するだろうな(笑)

羊の串焼き、これも辛いペーストで焼き上げている。うまい。ビールを飲むと撃沈してしまうので、ポットサービスのジャスミン茶と美味しくいただく。
そして、メインはこれ。

麻辣味の刀削麺だ。これでも「小」で丼の直径は15センチ程。ちょっと少ないかなあ...あとでもう一品頼むとするか。
ところが、食べ出すと、

食べても食べても減らない!辛いし汗が噴き出してくる!でも美味い!何とか完食するが、口の中が大火事!
ふと横を見ると、こんなポスターが。

鎮火の為に、頼めというのか。一番安価だった杏仁豆腐を頼む。うまい。
こういうのって、物販の基礎だな。「してやられた」感もあるけど、不快じゃない。
丸ノ内線に乗り、ドーミーイン八丁堀に帰る。ゆっくり露天風呂につかり、マッサージをお願いする。マッサージ師のおばさんに「凝ってますねえ」と言われ、
「実は私、眼科の医者なんですけど、『凝りがひどくなるとなかなか直らないから、時々マッサージでもハリでもいいから行ってみてね』って患者さんには言ってるんですよ。でも自分は行く時間が無くて...」
「そう言うの、「医者の不養生』って言うんですよ」
二人で大笑い。
晩にはドーミーイン名物の「夜鳴き中華そば」をいただき休んだ。
翌日は朝八時半から。7時に起床し、朝風呂に入り、朝食バイキングをしっかり食べて(食べてばっかり!)宿を後にする。学会は午後まであるのだが、妻がPTAの仕事で外出するため、家で一人でいる小学4年生の娘を見る為に、昼には東京を出たい。昼過ぎに東京駅に。
エキナカのグランスタダイニングにある仙台牛タンの店「利休」に。30分ほと待つことになった。ここもいつも行きつけ、と言っても年に一回程度だから、贅沢に..

今だけ限定の極 利休定食(だったかな?)テールシチューと厚切りの「極 牛タン」4枚付きだ。アー満足。
新幹線の中では「村上海賊の娘」を読みつつ、娘の待つ大阪に向かったのだった。
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