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眼科と救急

[2006.09.26]

眼科の夜間休日急病診療所に来院される疾患で日常よく見られる例を紹介します。
大阪での眼科疾患の急病診療所は下記の通り診療しています。
http://www.vow.ne.jp/osaka/ganka/emergency/index.html
結膜下出血 
写真上のように結膜(白目)の細い血管が切れ白目の部分がべったりと赤く染まる状態です。多少の違和感はあるものの痛み、メヤニ、視力低下などはありません。確定診断のために眼科検診はお勧めしますが、出血は必ず自然吸収されますのでさほど心配はありません。写真下の出血は結膜が裂けているため縫合が必要です。外傷後の出血、めやに、痛みを伴う場合は早急に眼科受診してもらう必要があります。


霰粒腫、麦粒腫(めばちこ、ものもらい)
過去のブログも参照してみて下さい。「たかがめばちこ、されどめばちこ」。なによりも早めの治療開始が有効です。放置していたため治療に抵抗するケースも多くあります。違和感などあれば早めの眼科受診をお勧めします。


アレルギー性結膜炎
急激にアレルギーがおこると白目がゼリー状に水ぶくれを起こすことがあります。強いかゆみと違和感があります。このようになる場合は「強く目をこすった」というエピソードが多くみられます。早めの眼科受診が望ましいですが困難な場合は患部を冷やすと多少ましになる場合もあります。

コンタクトレンズによるトラブル
写真上のようにコンタクトレンズが目の中で割れるような突発的なこともありますが、多くの場合はコンタクトレンズの無理な装用が原因となっていることが多いです。具体的には使い捨てレンズのケアが不十分だったり、2週間の使い捨ての期間を守らず使用していたり様々です。写真下は角膜の酸素不足と感染症を起こしているケースです。コンタクトレンズでのトラブルを起こす方は定期検診を受けてない方に多いようです。普段から検診を受けるようにしましょう。


角膜異物
お仕事中などに鉄粉などが角膜にささった目です。早めの処置が必要です。錆を残した状態で放置すると炎症が続き眼球内部にまで炎症が悪化します。この疾患の患者さんに多く見られる傾向として「受傷後数日間放置する。」「処置後の通院はしない。」などがあります。受診が遅れると炎症が強くなること、不十分な治療では角膜(くろめ)に白斑(にごり)が残ってしまいます。早めの受診と通院をお願いします。

今回、あげた疾患以外にも多くの重篤な眼科救急疾患があります。次回以降のブログで説明していきたいと思います。

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