メニュー

シドニー視察旅行1

[2015.09.10]

8/13-16の四日間オーストラリアのシドニーに、とあるメーカーX社の招きにより新しいコンタクトレンズの視察旅行に行ってきた。3泊4日のうち機中泊が2泊の強行軍だったが、いろんな知識が得られて有意義だった。

 

8/13夕方伊丹空港発、21時に羽田発のカンタス航空機でシドニーへ。

8/14朝、シドニーは冬で快晴。シドニー湾の右手(南)がダウンタウン、その突端にあるのが有名なオペラハウスだ。カンタスのCAも「こんなに綺麗に見えるのは珍しいのよ」と言うほど素晴らしい眺めだ。

時差が1時間しかないのがありがたい。最高20度、最低8度ほどと気温も過ごしやすい。早速ダウンタウンにあるチャイナタウンの眼鏡店に出向く。日本と違い、オーストラリアやアメリカ、カナダなどではオプトメトリスト(日本で言えば眼鏡士)がコンタクトレンズを処方し、眼科医(オフタルモロジスト)は手術をするのが前提だ。視察に行って初めて知ったのだが、オーストラリアのオプトメトリストはアジア系の人がすごく多い。特に学生さんは7割がアジア系の女性だ。今回2つの眼鏡店を視察し、あと2人のオプトメトリストともお話したのだが、4人のうち3人はアジア系の男性だった。

新しいレンズの評価などにつきディスカッションしたのち、二つ目の眼鏡店に。ここはダウンタウンの中心にある。

巨大なチェーン店で、オーストラリア全土に数十あるそうだ。真ん中で右を向いている女性が主任のオプトメトリスト(彼女だけが今回アジア系で無かった)、逆に向いているのがX社のオプトメトリストだ。奥の青い壁のところに診察ブースが3つあり、そこで処方している。ここでも新しいレンズの評価についてディスカッション。これは良さそうなレンズだな、という印象を受ける。

すぐ横にはこんな建物が。

「クイーン・ヴィクトリア・ビルディング」(QVB)という。ヴィクトリア朝様式のビルをリノベーションして、ショッピングモールにしてある。さすが英連邦だ。すぐ横にはヴィクトリア女王の銅像もあった。これ以外にも古い様式のビルが点在しており、なんでも建て替えてしまう日本との差異を感じさせる。

昼食の後はUNSW(University of New South Wales:ニューサウスウェールズ大学)に。シドニーのあるニューサウスウェールズ州のトップ校であるだけではなく、コンタクトレンズの世界では世界のトップを走る、CCLRU(Cornea and Contact Lens research unit:角膜コンタクトレンズ研究所)があるので、一度訪ねてみたかった所だ。CCLRUを長年牽引してきたProf. Brian Holdenはつい3週間前急死されたのが残念だった。

School of Optometry(オプトメトリスト校)の前で。オプトメトリスト校は高校卒業後4年制で、大卒と同じ資格を持つ。CCLRUはこの建物の3階以上にあるのだが、トップシークレットの塊らしく、メーカーの人間は全く入れないらしい。

ここでオプトメトリストの卵たちに新しいコンタクトレンズを試してもらい、私自身も装用させていただき、実際のフィッティングや装用感を試させてもらった。日本人は非常に角膜がフラット(曲率半径が大きく平べったい)なのだが、ちょうど学生さんの中にもかなりフラットな女性がおり、私も非常にフラットなので、どういうフィッティングをするかよい勉強になった。

私の左が同行した小玉裕司先生(京都府城陽市)、右が梶田正義先生(東京都港区)。小玉先生はハードコンタクトレンズの、梶田先生は乱視と眼精疲労の日本の権威の先生で、どちらも「コンタクトレンズをかんがえる会」で仲良くさせていただいている。左右の女性たちがみなオプトメトリスト校の学生さんたち。みなアジア系の女性だ。

 

長くハードな1日が終わり、夕食はシドニー湾が見えるレストランCafe Sydneyへ。ここで合流したオプトメトリストお二人とX社のセールス担当者などと会食。

外には素晴らしいシドニー湾の景色が。逆に向こう側から見るとダウンタウンが一望らしいが、そこの家の価格は200-300万ドル(2-3億円!)だそうだ。

ハードな1日目、でも色々勉強させていただいた。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME