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MPS(多目的用剤)とソフトコンタクトレンズの相性

[2008.02.14]
近年、ソフトコンタクトレンズとそのケアを行うMPS(多目的用剤:洗浄・すすぎ・消毒・保存を一つの液で行う)の間に相性があることが知られてきました。MPSとしてはオプティフリープラス・レニューマルチプラス・コンプリート10ミニッツ等がありますが、ソフトレンズのブランドによってはレンズ装用後かなり角膜に傷がつくことが判って来ました。特に新しく登場したシリコーンハイドロゲルレンズ(O2オプティクス、アキュビューアドバンス、アキュビューオアシスなど)とははっきりした相性が有ります。相性の詳細については糸井眼科のホームページを参照してください。
この傷は装用後2時間で最大となり、6時間で消えてしまいます。また、ほとんど自覚症状はなく、あるとすればレンズを入れた直後のしみる感じ程度です。コンタクトレンズの専門家の間でも、自覚症状もなく消えてしまうのだから、特に問題ないと考える人と、傷自体はかなりシビアだし、傷があればそこから細菌感染の危険性が高まるので無視できないという考え方の人がいます。私は「明らかに傷が付く組み合わせは避けたほうがよいのでは」と考えています。
そこで当院では、シリコーンハイドロゲルレンズにはオプティフリープラスを基本とし、過酸化水素製剤(MPSではありません)のAOセプトやコンセプトFなども使用可能としています。当院ではあまり扱っていませんが、メニコン社のエピカコールドも相性がよいものとして推奨できそうです。
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