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2014日本臨床眼科学会で講演してきました。

[2014.12.03]

心斎橋本院の移転が終わり、新しいHPを立てた事もあり、やっとゆっくりブログを書ける時間がとれた。11/13-16に神戸ポートピアホテルで行われた日本臨床眼科学会のランチョンセミナーで、講師として参加してきたのでご報告する。

朝JR大阪駅から出発しようとすると、横のホームにこんな気動車特急が。

はまかぜ一号。列車番号1D。現在この列車番号を持っているのは全国でこれだけのようだ。何気なく撮影したのだが、播但線や余部鉄橋を通過する特急はこれが唯一だそうだ。2台のコモンレールターボディーゼルで一台900HP!昔のキハ82系が360HP、キハ181系でも500HPだったのだから、なかなかのハイパワー。在来線で新快速とタメを張る130km/h運転を実現しているそうだ。でも2011年までキハ181が最後までがんばったのだから、よっぽど資金がないな、JR西日本(笑)

1972-78年まで6年間、国鉄で新大阪から神戸方面に通学していた。昔はまかぜ以外にもまつかぜ、あさしお等沢山のキハ82/キハ181系特急を見ていた者からすると、今昔の感がある。DF50の普通列車等も、毎日当たり前に見ていたものを、もっと撮っておけば良かったといま後悔している。そこで何気ない車両もこうやってカメラ(といってもiphoneだが)を向けているのだ。

ポートライナーに乗り、10時過ぎに到着。しばらく講演を聞いた後、自分のランチョンセミナーの控え室に。今回は珍しく緑内障の講演だ。緑内障で講演を引き受けるのは二回目。最初は5年前の広島で、広島大学の木内教授(大阪にしばらく居られたので仲が良い)に呼んで頂き、各種緑内障製剤(PG系)の比較を、治験を行った医師としての視点から講演させて頂いた。

今回はアルコン社の講演で、緑内障を長期に見て行く際の角膜上皮の再評価、というお話だった。抗緑内障剤はすべてどうしても角膜上皮(クロメの表面)を障害してキズを付ける。しかしある程度のキズは許せても、あまりひどくなれば見えにくくなる。それを防ぐには

1)イエローフィルターを使って見ること

2)非接触眼圧計(プシュっと空気が出る眼圧計)だけでなく、圧平眼圧計(医師が診察時に麻酔の点眼をして測る)でかならず測定すること。

3)眼圧測定後、しばらくしてもう一度角膜上皮を見ること

が必要だというお話だった。他の二人の演者の先生方のお話も面白く、座長の相原一先生や岩瀬愛子先生のような緑内障の大家の先生方と、親しくお話させていただいたのがうれしかった。

 

午後からは特別講演。国立成育医療センターの東先生の講演は本当にすばらしい内容だった。iPS細胞で網膜の層構造を作成する事は可能だったが、そこから神経節細胞を出して脳まで行かせることは全くまだ不可能だった。しかし、東先生たちのチームはそれに一部成功したのだ!iPSで一番治療しにくい緑内障に関して、まだまだ第一歩だろうが、道が開けた気がした。

夜は18時から21時まで眼科の臨床遺伝学のセミナー。このままでは腹ペコだがホテルでは高いので、近くのカフェ・ド・クリエでペペロンチーノとコーヒーをいただく。

カフェのパスタ

もう夕方だな。ポートアイランド広場がきれいに見える。

夕方のカフェ

セミナーの入り口では、軽食と称して500円でポートピアホテルのサンドイッチが売られていた。そんなに量は無いだろうから、やっぱり買っておこう。ところが開くと、

500円サンド

何だこりゃ!ビフカツサンドにハンバーグ、とんでもない量だ!デブはこれでも食べてしまったのだが、帰りのJR車内で胸焼けが(笑)

 

セミナーには89才の母(岩崎和佳子)も別講義に参加していたので、あとで一緒に帰ろうね、と言っていたのに、やっぱり遭えなかった。子供の頃から何度すっぽかされたか(笑)でも自分一人でタクシーでJR三宮まで帰り、電車→タクシーで中央区の自宅まで帰られるのだから、えらいものだ。もし万が一80過ぎまで生きられても、学会などには到底行かないだろうな。

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