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高校生とカラコン

[2015.06.11]

私は二つの高校A、Bの眼科校医をしている。どちらも大阪市内の私立学校で、母の代からだが私が引き継いで、もう10年にもなろうかとしている。A校は元々女子校だったのが近年共学になったので、まだまだ8割は女子。B校は元から共学で、どちらも進学コースやスポーツコースなど多岐にわたるコース展開をしている。B校はすごく人数が多いので、くぼた眼科の久保田泰隆先生にも手伝いをお願いしている。いつも医療機関の中だけで診療をしている我々にとっては、自覚症状のない普通の高校生に接する唯一の機会だ。

眼科検診を年一度、5-6月に行うのだが、4−5年前から検診時にカラコンをつけてくる高校3年生女子が目立つようになった。3年前の検診では急激に増加し、少ない方のA校でも高校3年生女子の13%、B校ではもっと多くなってきて、クラスによっては女子の半分はカラコンだったりした。いわゆる私の言う「許せないカラコン」が主流だった。どの子がカラコンをしていたかを全てチェックし、かつ養護教諭の先生方と、どうするべきかお話したのだが、その場では結論が出なかった。

 

ところが翌年、同じA校での高校3年生のカラコン比率は1.5%に激減していた。そこで養護の先生に

「どうしたんですか?」

と聞くと、

「あの後、生徒指導と協力して、カラコン禁止にしました。もしカラコンをしてきたら外させるように指導したんです。」

やっぱりそうか。そういう方法はあまり好きではないのだが、仕方ないのかなあ。昔バイクの「3ない運動」(「運転させない」「買わせない」「免許を取らせない」)ってのみたいで、問題がある気がしてしまう。

B校でも同様に、カラコンは激減していた。こちらも生徒指導が乗り出し、カラコンを付けて登校した場合、帰宅して外してこない限り授業には参加させないとのこと。それで登校した場合は欠席にしないが、そのまま帰ってこなかったら欠席扱いにするとのことだった。そこまでするのかなあと思うのだが、校長先生の言葉に納得せざるを得なかった。

「私学の存在意義は、そういう(指導をしっかりする)ところにあるのですから。」

人権も大切だが、危ないカラコン(ちゃんとしたカラコンもあるんですが)から生徒を守るためには仕方ないのかも知れない。

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