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集団接種で予診をして感じたこと

[2021.07.13]

前のブログでお話したとおり、大阪市中央区の集団接種に4回予診医として出てきました。第一回の5/29土曜日と、6//19、6/26、7/10と進むにつれて、全く対象者が変わってきました。それについてお話しておこうと思います。

 

5/29の20人は、ほとんどおひとりではなく、お付きの若い方とご一緒でした。車椅子の方あり、手押しバギーを押して来られる方あり、杖の方も多く、普通に歩いて来られる方はほとんど居られませんでした。年齢も80歳代が主だったと思います。しかし、ワクチン接種が本格化した6/19以降の30人は、そのような方はかなり減少し、一人で来られている方が大多数となりました。

5/29と6/16まではかかりつけ医があり、その先生からワクチンを受けてきて良いと言われて来た方が大多数でしたが、6/26からはかかりつけ医の居ない、逆に言えばずっと医療機関にかかっておられない元気な60-70歳代の方が半分を占めるようになりました。予診医としては、そのようなかたの方が何が隠れているか判らず、逆に怖い時があるのですが…

7/10の第四回からは、ついに20-30歳代で基礎疾患のある方が数人来られました。またかかりつけ医の無い方が多数派となりました。また、この回では2回目接種と1回目接種の方が半々程度になり、予診を取っているだけで、ワクチン接種が進んできたことが実感できました。ちなみにどの期間でも、中央区の方は少数であり、大阪市のすべての区から接種に来られていました。

 

私が出務したのは土曜日の最終枠ばかりなので、土曜日の接種に来られなかった方が出た場合は、コンシェルジュさんが指定して出務スタッフの中でワクチン接種を受けておられない方に接種を行ってきました。多分土曜日一日で360人の接種がされるのですが、数人は予約しているのに来られない、もしくは予診医が接種不適当と判断し接種中止となった方が出ていました。来られない方は一応17時半まで待つことになっていたので、6/19から7/10の3回は医師会理事の私が残り、他の予診医の先生方には帰っていただき、経過観察の先生と二人で居残りました。

6/19の回には、接種してきた看護師のおひとりがまだワクチンを受けていない(!)という状態だったので、打たせていただきました。それ以降も数本の余りが出た場合には、事務方の人たちなどでも打たせていただきました。

 

私と当院の看護師はこの集団接種出務のため、5月後半に2回目接種を終了しています。他のスタッフも希望者はほとんど一回目接種が終わり、2回目待ちとなっています。ワクチンの受給が改善し、個別接種も集団接種も進むことを祈っています。

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