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子どもの視力

[2013.05.10]
よく診察室で子どもさんの視力測定の結果を説明したときにこの子の視力は?と質問されることがあります。
子どもの視力ってどの程度見えるのでしょうか?
子どもの目は生まれてすぐに見えるものではありません
子どもの視力は時間をかけて発達していくのです
一般的に言われているのは
生後すぐ:明るいか?暗いか?判別できる程度
生後6か月:0.04-0.08
1才:0.2
2才:0.5-0.6
3才:1.0見えるようになる子どもが67%
4才:1.0見えるようになる子どもが71%
5才:1.0見えるようになる子どもが83%
6才:1.0見えるようになる子どもがほぼ100%
こういった説明をすると、多くの親御さんは、「そんなことないよ。もっと見えてると思う。」と言われますね
生まれてから6才ぐらいまでは視力が発達していく時期です。この時期になんらかの問題があれば視力が発達しない弱視という状態になってしまいます。
弱視治療については、またの機会でお話しできればと思うのですが、なるべく早い時期からスタートした方がいいです。治療開始が遅くなれば視力の改善の程度が悪くなることも、、、
視力が発達する条件をあげます。
1)網膜にピントのあった像が結ばれる:強い遠視、乱視、近視がないこと
2)1つの物に対して両眼の視線が向かう。または向かわなくても右目と左目が交代で向かうことができる
3)視力の発達時期に片目に光が十分入る
これらのうちのどれかが障害されれば弱視になる可能性があるため、治療が必要となります。
3才半検診で初めて視力検査をするのですが、中にはなかなかできなかったり上手にできていないケースも見られます。視力検査が可能な時期には個人差がありますが気になる症状(☆)があれば相談にいらしてください。
☆:両目を細めてみる、斜めに見る、片目をつぶってみる、首をかしげてみる、近くのものを見る時に片目が内側に向くなど
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