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大阪市中央区の集団接種に行ってきました

[2021.07.13]

大阪市でも5月半ばから各区で集団接種が始まりました。中央区南医師会からの募集があり、予診を取る医師として出務してきました。5/29(土)、6/19(土)、6/26(土)、7/10(土)と出務が終わり、7/21(水)にもう一回行く予定です。8月以降はワクチン供給の見込みが立たないため、集団接種自体がペンディングとなるとのことです。受けられる方の参考になる部分を中心にお話させていただきます。

 

大阪市の集団接種では、1つのレーンに予診医一人、接種とそのサポートに看護師2人が配置されます。また、接種後の経過観察にも医師と看護師が別に配置されます。それ以外にも予診前に薬剤師さんたちが投薬のチェックをしており、たくさんの事務方スタッフも働いています。全体を統括するのは一人の「コンシェルジュ」さんです。5月中はまだ本格始動ではなく2レーンのみで、1レーン1時間半で20人の接種でしたが、6月半ばから4レーン、30人の接種であり、私の出務した土曜日15時半-17時で30×4=120人の接種がされています。土曜日半日ではその枠が2つあり、半日で240人の接種がされます。今まで4回の出務で、経過観察中に気分が悪くなったり、ショックを起こしたのを見たことはありません。

 

接種会場は元の道仁小学校跡地にある中央会館の5階体育館です。

沢山のパーティションでうまく会場設営されており、予診室はこんな感じです。

予診表はしっかり記入してください。記入が無ければ予診医の前に事務の方や薬剤師さんから根掘り葉掘り聞かれると思います。

私が一番先に見るのは「現在、何らかの病気にかかって、治療(投薬など)を受けていますか。」「その病気を診てもらっている医師に、今日の接種を受けていいと言われましたか。」の欄です。かかりつけ医が居て、その先生からOKが出ていれば、まず問題ないと思われます。

ちなみに、良く当院の患者さんから「ワクチン受けていいですか?」という問い合わせの電話をいただきますが、当院に多い緑内障を含め、眼科の病気でワクチン接種が出来ないものは無いと言えます。薬疹や強いアレルギーの既往がある場合が問題ですが、その場合はもっと細かく問診医が聞きます。判らないことがあれば問診医に聞いていただけると良いと思います。

その次に見るのが投薬です。すでに薬剤などに関しては薬剤師さんたちが聞き取りしてくれています。普通の「血液サラサラにする」薬程度なら問題ありませんが、この紙の上の欄にあるワーファリンやプラザキサなどでは、注射後の出血が止まりにくいため、注射後普通の15分ではなく、30分経過観察のため待ってもらうことになります。

今まで私が問診した方で、接種見合わせとした方はおられませんでしたが、発熱があるなど見合わせる場合があります。その際は下のような用紙を渡されます。再度予約を取ってもらうことになります。

接種後は決められた待機場所で15分もしくは30分待っていただきます。その間に1回目だった人は2回目の予約を取っていただく窓口があります。待機時間が終わり問題なければ、帰っていただけます。

 

一時的に集団接種がストップするのは残念ですが、かならず再開されるはずです。その際に参考になれば幸いです。

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