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第59回コンタクトレンズ学会に行ってきました。

[2016.08.18]

7/2-3の二日間、東京国際フォーラムで開催されたコンタクトレンズ学会に出席してきた。今回は企業のセミナー講師は無いものの、学会の最後、日曜日の午後に行われるコンタクトレンズ講習会の講師をせねばならないため、さっさと帰ってくることが出来ない。結果としてみっちりお勉強させていただくことになった。

 

7/2土曜日朝6時、始発ののぞみで東京に。

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朝ごはんは新大阪駅の売店で買った海鮮丼とほうじ茶。イクラとカニで美味しゅうございました。

 

9時前に到着し、学会場に。今回の学会は慶応大学の坪田教授の主催だ。眼科医としてより昨今はアンチエイジングの分野やブルーライトの研究で有名だが、世界的な角膜研究の権威でもある。坪田教授の方針だと思うが、今回のコンタクトレンズ学会はコンタクトレンズによる子供の近視進行予防が大きなテーマとなり、特別講演やセミナーもその話ばかりで占められていた。二年前のカラコンばかりの学会より、ずいぶん未来志向になったものだと感慨深かった。

子供の近視進行予防は特に近視人口の多い東アジアで研究が進んでおり、中国、台湾、韓国、香港、シンガポール、そして日本で多数の研究がなされている。眼の中の水晶体が近くを見るために分厚くなる(調節という)のが続くと、眼球の長さが伸びて近視になっていくというのが今までの考え方だったが、最近は網膜周辺部で画像が網膜の後ろに焦点を結ぶ(遠視性デフォーカス)が問題になるのではないかとされてきた。

そのため、調節を取るための遠近両用眼鏡を子供に掛けさせるとか、遠視性デフォーカスを小さくするための眼鏡やコンタクトレンズを装用させて、近視進行を予防することが実際に行われ、有効であることがわかってきた。何もしないでいるのに対し、眼鏡で10%程度、ハードレンズ(オルソ―Kレンズ)やソフトコンタクトレンズ(遠近両用)をすることで30%前後の進行予防が可能とされつつある。

しかし、眼鏡は効果が少なく、オルソ―Kレンズは数少ないものの重篤なアカントアメーバ―感染症などがあり、CLの良く分かった眼科専門医が行わなければリスクがある。本来夜間だけ装用して、昼間無矯正で良く見えるようにするためのオルソ―Kレンズは、診療ガイドラインでは未成年の使用は勧められていない。それに比べると、遠近両用のソフトコンタクトレンズでの近視進行予防は思ったより効果が高く、これなら当院でも導入可能だなと考えていた。

また、外で遊ぶ時間が長い子供の方が、近視の進行が抑制されることもはっきりしてきた。遠くを見ることが多いせいか、紫外線や日光に当たることが良いかはわかっていないらしいが、中国ではガラス張りの校舎を作りそこで勉強させて、近視進行が抑制できるかというプロジェクトがあるらしい。当院でも視力低下して眼科受診を勧める紙を学校からもらってきた子供とお母さんに、「外遊びが良いらしいですよ」とお勧めすることにした。

 

土曜日の昼、クーパービジョンのマイデー乱視用に関するランチョンセミナーに出席。近視用レンズは当院でも臨床研究を行ったが、乱視用はスタッフが急に少なくなった時期でどうしても当院では実施できなかった。初めてのシリコーンハイドロゲルの一日使い捨て乱視用レンズなので、期待が膨らむ。

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お弁当はまい泉のお弁当。カツサンドだけではなく、いろんなものが入っていて豪華だった。

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「フォーサム2016東京弁当」というスペシャル弁当。期待だけでなくお腹も膨らんだ(笑)2週間交換の乱視用使い捨て、バイオフィニティー乱視用は私自身も使うレンズだが、それとよく似た素材とデザインのマイデー乱視用、良さそうだ。当院でも8月後半から導入を考えている。

 

今回の宿泊はいつものドーミーイン八丁堀が一杯でかつ高かったので、学会場から近いレム日比谷にしてもらった。

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高級ビジネスホテル。REM睡眠の質にこだわってみたというだけあって、ベッドが快適で熟睡できた。新橋や日比谷からも近いし、これはいい。

夕食は会場の東京国際フォーラムからレム日比谷までの間にあった「鳥ぎん 日比谷店」に。

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銀座に昔からある老舗の焼き鳥屋の支店らしい。焼き鳥好きの私としては外せない。

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お通しから手羽の煮つけ。トマトスライスと美味しくいただく。

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盛り合わせ14本。気が付けばぺろっと平らげてしまった。あっさりで美味しい。

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仕上げは名物の鳥釜飯。これもとても入らないと思っていたのに、気が付けば完食していた。お店の方に「良く召し上がられましたねえ」と言っていただく(笑)宿に帰って爆睡した。疲れがたまっていたのだろう。

 

翌日も朝からずっと学会場…だったが、それでは煮詰まってしまうので、そっと抜け出しすぐ近くの銀座天賞堂へ。お目当てはいつものごとく4階の中古模型専門店「エバーグリーンショップ」だ。今回は素晴らしい出会いがあり、希少な片上鉄道(岡山県にあった鉱山鉄道で平成のはじめに廃止)のDD13ディーゼル機関車を手に入れた。

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下がそのモデルワム社製片上DD13、上がベースになったエンドウのDD13だ。違いが判る方はかなりマニアだと思う。

 

私が担当の「コンタクトレンズ講習会」は学会閉会後に開かれた。タイトルは「エキスパートに聞く―こんな時どうする」で、私の担当は「乱視眼が老視になったとき」だ。乱視の人には乱視用使い捨てコンタクトレンズを使うことが多いが、それに遠近両用が入ったレンズは事実上ほとんど作成不可能だ。そのためいろんな工夫が必要になる。

まずは乱視レンズの度数を緩めて、遠くを犠牲にしても近くを見せる方法。その次には乱視矯正を諦めて遠近両用ソフトコンタクトレンズにしてしまう方法。それでも駄目なら乱視レンズで左右の度数差を付け、片眼を遠くに、そしてもう片眼を近くに見せる方法。すべての方法について説明し、最後の方法を使っている私自身の経験についてもお話しさせていただいた。講演後、たまにしかレンズをしないので、外すのに難儀した(笑)

講演終了は日曜日の午後5時。それから新幹線のぞみに乗り、新大阪駅へ帰還。

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疲れた胃に、新大阪駅にある「今井」のきつねうどんセットが嬉しかった。食べてばかりだ(爆)

 

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