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健診で視神経乳頭陥凹拡大と言われたら

[2022.08.04]

当院にはHPを見て「視神経乳頭陥凹拡大と健診で言われた。一度診てもらいたい」という方が多数来院されます。「他院で緑内障と言われた」と言う方も多いですね。以前にもこれこれなどそれについてブログを書いているのですが、もう15年近く経っているので、基本は変化していないのですが、もう一度まとめてみようと思います。

「白内障」は眼の中の水晶体が濁る病気で手術によって治ります。「緑内障」は光を感じる網膜から出た100万本の視神経繊維が、90度曲がって眼の外に出る視神経になるのですが、曲りの部分で切れてつぶれてしまい、視野が欠ける病気です。

眼の構造を上記に示しますが、右にある眼の奥の網膜から垂直に出ているのが視神経です。網膜を通ってきた視神経繊維は、ちょうど電気のコードを考えてください。視神経の入り口である乳頭で90°曲がっているのですが、そこに眼圧という圧力がかかっています。眼圧は目をゴムボールに例えるとその「張り」で、眼球全体に同じ圧力がかかっています。

これが正常の視神経乳頭(左)と緑内障の乳頭(右)です。視神経繊維が眼圧に押されると、そこが弱い人が全体の2-3%居て、そこで視神経繊維がつぶれて切れてしまいます。掃除機のコードが部屋の角で引っかかって曲がっているとき、そこをトンカチで叩いたら切れて掃除機が動かなくなるでしょう?そんな感じを考えてください。

つぶれる場所は決まっており、このOCTという機械で良く判ります。この人は右眼(左の図)だけが緑内障です。中心は黄斑部、内側(右眼では右側、左眼では左側)に視神経があります。視神経繊維の厚みが正常の部分が緑、薄い部分が赤く表示されます。視神経繊維がつぶれると、この赤い部分のように曲がったくさび状に視神経繊維の厚みが薄くなってしまいます。下にくさび状に薄くなったり、上下とも薄くなる人もいますが、この曲がったくさびの形は変わりません。

そうすると見える範囲である視野が欠けてきます。このOCTの人の視野を上に示します。左が右眼、右が左眼です。眼の中と外では像が逆転しますので、上のくさび状に薄いところに対応して下の視野が欠けます。中心にはなかなか来ないので自覚はできません。ましてや片眼だともう片眼で補ってしまうために、自覚が出来たときはかなり進行していてまずいという事になります。

緑内障は自覚症状が出る前に人間ドックでの写真で発見されることが多いです。また、コンタクトレンズの定期検診や結膜炎などの他の疾患で眼科にたまたま受診し、発見されることも多いです。もし怪しいと言われたら、OCTをチェックするだけでかなりの情報が得られますので、当院もしくは近くでOCTを持っている眼科へお越しください。

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